MEC食にちょっと興味あるんだけど、できるのかなあ、というかた。
今夜のごはんをMECふうにしませんか。
いつものごはんで
MEC食ってどんなものかなと思ってネットを調べてみると、ちょっとげっそりします。
食事ブログ的なものはなんだかどの写真見ても焼いて塩振った灰色の肉の横にプチトマトが転がしてあったり、どこのレシピにもコピペのように「ラカント使用」って書いてあって、スーパーでラカント探してみたらクソ高くてええってなったり。
でも、いつものごはんでもMEC食は実践できます。
家族がいても、自分専用の特別なごはんを作る必要はありません。
家族に自分と同じような食事を強制していやな顔をされたりけんかになったりもしません。
まずはそこからはじめてみてはどうでしょうか。
やることは3つ
まず、ごはんをいつもどおり用意しましょう。
特別なものを用意する必要はありません。
ごはんもいつもどおり、並べて大丈夫。
やることは3つだけです。
- 肉類から食べる
- ひと口は粒ガム大
- 口に入れたら箸を置いて、30回以上噛んでから飲み込む
これだけでMEC食に近い食事になります。
では1つずつ説明しましょう。
肉類から食べる
まず、肉からいきましょう。
食事を変えたほうがいいんじゃないか、と考える人ならたぶん、食卓にはなんらかの肉類が出てるんじゃないかと思います。魚でもok。
もしかしたら、「バランスをとるために」大量の野菜なんかも横に置いてるかもしれません。
そこは見なくて大丈夫。
野菜なんかでおなかをふくらませてはいけません。
まず何より先に肉類、それから献立に含まれてるなら卵とチーズを使った部分を集中して食べましょう。
口の中を整えるのに多少野菜とかを食べてもokですが、メインはあくまでも肉(と卵とチーズ)です。
分解すると、MEC食というのは、
糖質制限+咀嚼法
を組み合わせた食事法です。
肉卵チーズを食べる、という部分が比較的ほかの食事法やダイエットより独特っぽく見えるのでそこばかりクローズアップされますが、根幹はむしろ咀嚼法のほう。
咀嚼法をきちんとしてると少量の食事でおなかがいっぱいになって、その少量しか摂取しない食べ物が野菜みたいな、ほとんどが水と繊維でできてるような食品ばかりだと栄養失調になるので、そんなもの食べてないで体にとってもっと重要な栄養素であるたんぱく質や脂質を含んでる肉とかチーズとか卵を食べましょうよ、というのがMEC食の成り立ちです。
なので、まず野菜を食べておなかをふくらませてダイエットの敵である脂肪や炭水化物を物理的に食べられない状態にして栄養をとらないことでやせよう、という考え方は捨てましょう。
野菜は添え物です。あくまでもおまけ。
重要なのは、肉(と卵とチーズ)です。
ひと口は粒ガム大
ぜひ、ここまるつけてください。
赤線引いてもいいです。
食べる時、ナイフを使って切るのでも箸で切っても食いちぎるのでもなんでもいいんですが、
一度に口に入れる量は粒ガム大サイズ
を意識しましょう。
私がMEC食を知ったころ、この情報ってどっっっっっっっっっこにも出てなかったんですよね。
渡辺先生の本もほぼ読みましたし、MEC食を実践してる人のブログや先生自らが指導?してるコミュニティとかものぞいたりしたんですが、そんなことひとっっっことも書いてませんでした。
こんな大事な情報なんで、わざと書かなかったってことないと思うのになあ。
だからもしかしたら、これは後づけなんじゃ、とちょっと思ってます。
MEC食の知名度があがって、
MECやってみたけど痩せないよ?詐欺じゃねえの?みたいな声が広がって、
実際にMECで成果を出してる人の食事をあらためて精査したら
「一度に口に含む量が小さい」人が成果をあげていることが判明して
じゃあ「ひと口は粒ガム大ぐらい」と決めよう
って決めたんじゃないのかしらって(・x・)
まあ、邪推ですけど!
だって比較的最近になって、MEC食関係の、図版の多いレシピ本などが出るようになってはじめて、「ひと口は粒ガム大」という注意書きが出てきて、以後の本には必ずそれがでっっっっっっかーーーーーく書かれてるんですもの。
だったら以前の本にだって書いてあってもおかしくないじゃないですか。
MEC食はもともと沖縄の離島医療からはじまったものです。
失礼な想像かもしれませんが、そういうところで暮らす人たちは、お昼にも仕事をしながらコンビニおにぎりを2秒で口につっこんで丸呑みするような人よりもひと口ずつゆっくり食べる人のほうが多いような気がするんですよね。
だから発祥当時のMEC食は「ひと口ずつ」「30回以上噛んで食べる」という指導だけで足りてたし、それがなかなかできない犬食いとかの人を指導するために「ひと口、口に入れたら箸を置く」「ながら食べをしてもいい(むしろしたほうがいい)」などの補助的な指導がつけ加えられたんじゃないのかなと思うのです。
だから、おそらくは、きっちり粒ガム大である必要はありません。
重要なのは、たぶん
頬張らない
こと。
頬張るとどうしてもすぐ喉のほうに食べ物送られていっちゃいますよね。
それがよくないのです。
同じ理由で、かっこむのもよくないです。
口に入れたものは全部、よく噛んでから飲み込む。
それができるならべつに切手大とかでもいいと思うんですが、基本的には(わかりやすいので)粒ガムを意識しましょう。
ひと口ごとに箸を置いて30回以上噛んでから飲み込む
ここも重要です。マーカー引く案件。
食べ物を口に入れたら、箸を置く。
箸から手を離すんです。
それがどんな小さなかけらでも、諦めて(笑)箸を手放しましょうw
そしたら、噛みます。
なるべく30回。
とくに、肉なら粒ガムぐらいのサイズあればできます。
豆腐とかスクランブルエッグみたいなふわやわしたものだとちょっと難しいかもしれませんが、それでもできるだけ30回に近く噛みましょう。
できれば口の中でどろどろになるまで噛みましょうとか書いてあるMEC食の本もありますが、そこまでやれるほどなかなかヒマじゃありません。
素人はそこまでできませんし、そこまでやらなくても大丈夫(・x・)
とにかく30回です。
肉から食べるのもこれが理由。
肉なら小さめサイズでも30回噛めます。
30回以上噛んだら、飲み込んで、次へ。
この時、飲み物をひと口、あいだにはさむとさらに効果的。
飲み物はお茶とか麦茶とか中国茶とか紅茶とかお湯とかお水とか、味がうすくて砂糖の入ってないものがいいです。
ついでに、あったかいとなおよし(・∀・)
あ、お酒が好きで食事のお酒はつきものって人はお酒でも。
ごちそうさまでした
というわけで、ごはんが終わります。
こういうふうに食事をしてみると、どうなるか。
あっというまにおなかがいっぱいになります。
お米なんか食べてる胃の余裕はありません。
野菜も、最初に食べるなら全部ぺろっていけちゃったはずの量でもまるっと残ってたりします。
でも、おなかはいっぱいです。
なので、ごちそうさまにします。
ここで、お皿に残ってるものがもったいないと思ってはいけません。
むりやり詰め込んで食べたら咀嚼法でゆっくり食べた意味がないです(笑)
今回はごめんなさいして、次はもうちょっと少なく用意しましょう。
私、白いごはんって大好きなんですけども。
まじめに咀嚼法するとほんっと、悔しいくらい食べられない(笑)。
でもそれでひもじくてたまらないとかそういうこともないので、この食べ方でちゃんと栄養のあるものを食べてれば体には足りてるんだなというのがよくわかります。
あくまで、白ごはんがつがつ食うのは体に必要なわけじゃなくて娯楽や余録の部分なんだなって。
ということが実感できるMEC式食べ方で食べるごはん。
食べ方だから、どんな食事でもできます。
外食とか飲み会とか、おうちで食べられない時にもどうぞ(・∀・)